夏至はフィンランドで最も大切な日

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夏至はフィンランドで最も大切な日

フィンランドの夏至

夏至にはたき火を焚く

 北欧の夏は短いと言われます。確かに夏は日が沈まない白夜、冬は一番日が短いときは朝10時ごろから明るくなり午後3時ともなれば暗くなってしまいます。それでも、3月から9月くらいは日本と同じかそれ以上の日照時間がありますので想像するほど暗い季節は続きません。フィンランドの人は日照時間に敏感です。日本では気温で季節を感じますが、フィンランドでは更に日照時間という要素が加わります。それゆえ、この国のひとにとってもっとも大切な日、クリスマスより大切な日は夏至の日です。フィンランド語ではユハンヌスと呼ばれます。現在は6月20日の週の土曜日と決められているので今年は6月20日がその日でした。

 日本語では夏至祭りと訳されるようです。お祭りといってもどこかに出店があったりパレードがあるわけでもありません。とっても静かなお祭りです。おそらくもっとも大切なのはKokkoと呼ばれる焚き火です。伝統的なKokkoは、使われなくなったボートを燃やして焚き火にします。湖の近くで行われることが多く、この日は目を凝らしてみると湖のあちこちでKokkoが焚かれているのがわかります。

フィンランドの夏至

ヒツジも完全に休日モード

 友人が送ってくれた写真です。この写真には驚きました。ヒツジは食べた後に休憩はしますが、ここまでリラックスして休憩をする姿は見たことがありません。ユハンヌスでは街の活動がほぼ全てストップします。お店も開いていません。ヒツジもそんなユハンヌスを知っているかのように完全休日モードで寝ています。

この日は、家族・友人が集まって静かに過ごします。静かに過ごすというより勝手に過ごすと言ったほうが適切かもしれません。お昼過ぎからサウナを準備します。Savusauna、つまりスモークサウナがあればこれも準備します。Savusaunaは5時間くらいかけて中を温めるので、朝方から火を入れていきます。湖のほとりでサウナに入りたいひとは勝手に入る、昼間からビールを飲む、湖で泳ぐ、思い思いに楽しむのがユハンヌスの伝統的な過ごし方です。

伝統的な食べ物はヒツジの蒸し焼き?です。地面に穴を掘りハーブを入れたヒツジの肉をアルミ箔で包んでそこに置きます。その周りで火を焚き蒸し焼きにしていきます。意外と難しく結局そのあとBBQにしてしまうこともよくあるようです。

フィンランドの夏至

昼間からサウナで過ごす7才の女の子

 サウナで過ごす友人?7歳の女の子です。普段は木の登ったりヒツジや犬と遊んでいるやんちゃな子ですが、この日だけ?は天使のよう。そういえばムーミンに出てくるにょろにょろは夏至の日に世界中から島に集まります。ユハンヌスはいつもとは違ったエネルギーが渦巻いている特別な日なのかもしれません。

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