エストニアのリサイクルは欧州一

Home  >>  エストニアの特徴  >>  エストニアのリサイクルは欧州一

エストニアのリサイクルは欧州一

エストニアの世界一のリサイクル

エストニアの分別ごみ箱

 欧州におけるリサイクルや分別ごみの歴史は、日本より長いものがあります。余計なものは買わない、使えるものは使っていくという精神が普段の生活の中に根付いているだと思います。欧州はどの国でも同じようなシステムを採用していますが、実は、エストニアのリサイクルは、欧州の中でもトップクラスです。

 欧州ではZero Wasteという考え方があります。無駄をゼロにする。これだけなら日本人の伝統的な考え方と接点がありそうです。欧州ではこれを数値化しています。約1年前に発表されたZero Wasteに関する欧州28か国の調査で、エストニアはなんとトップにランクされました。

 リサイクルというとドイツが進んでいるようなイメージがあります。実際、ドイツのリサイクルは進んでいます。では何が違うのか?それはもともとのゴミの量です。統計によるとドイツは年間一人当たり611キロのゴミを出します。リサイクルが進んでいるのでリサイクル率も高いのですが、最終的に213キロのゴミが残ってしまいます。

 一方エストニアは、そもそも一人当たりのゴミが279キロしかありません。リサイクルののち残るのが167キロ。比率からすれば決して高くはありませんが、もともとのゴミの量、残ったゴミの量とも欧州一の少なさです。リサイクルは大切ですが、ものを大切に使い、ゴミ自体をまずは出さないという考え方が伝統的にあるのかもしれません。

 欧州では写真のような大きなゴミ箱?が街に点在しています。日本のように各マンションにひとつづつ設置されているようなことはありません。この大型のゴミ箱にガラス、PETなどの分類に基づいてゴミを入れていきます。大型のゴミ箱なので清掃車が機械的に直接ごみを収集できるシステムがあります。また、回収場所が限られているので収集の効率も上がります。

 エストニアのゴミ箱は,欧州の他の国に比べるとゴミ箱の主張の度合いが顕著です。鮮やかな色は意外にも街の光景のアクセントになっています。こんなゴミ箱があればゴミ捨てもちょっとだけ楽しくなるのかもしれません。

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です