フィンランドのオススメのブランド – デザインパレット
フィンランドはデザインの国です。デザインの国というのはそれが特別なものではなく当たり前にデザインがあるところという意味です。モノを大事に使うことになれているこの国の人々にとって、デザインは機能性と同じくらい重要性を持った要素となっています。フィンランドの家庭ではマリメッコは必ずどこかにあります。カーテンや子供服だったりまたはマグカップだったりと場所は様々ですが、とにかくマリメッコはフィンランドの生活の一部になっています。しかしマリメッコだけがフィンランドのデザインではありません。多くのデザイナーが生活の一部となるようなデザインの商品を開発しています。
ヘルシンキの隣町(と言っても一体化しています)のパンターで仕事をするキルシと会ったのは、ヘルシンキ空港(バンターエアポート)にほど近い大きなショッピングモールのカフェでした。キルシは、Design Paletというブランドを立ち上げ、デザインから製作までしています。キルシのデザインは、モノトーンで主張をしません。フィンランドの静かな森を彷彿させるようなデザインは、生活に溶け込む準備が整っています。
Design Paletのデザインは生活に少しだけ変化を与えてくれます。フィンランド人のシンプルな生活や空間にすぐにフィットします。
この国でフクロウを見かけることは珍しくありません。フクロウは様々な国でいろんな意味を持っています。フィンランドでは賢さと愚かさという意味を持っているとのことですが、一般には意味を持たないか知恵という意味になるようです。キルシは森の中の神秘的な象徴としてフクロウをデザインに用いています。
木をモチーフにしたクッションです。年輪のようであり木の表面のようでもあるデザインです。寝具としてもリビングルームのインテリアとしても生活にちょっとした変化を与えてくれます。
Design Paletの絵柄を見ていると、ムーミンを思い出します。初期のムーミンは白黒の影絵のようなものでした。森の奥のほうの話のような雰囲気を醸し出しています。キルシもフィンランドの森で育ちました。きっとムーミンにも出会っているのかもしれません。そんな森の奥の静けさや神秘さがデザインのモチーフとなっており、それゆえ、安らぎを与えてくれるのかもしれません。