フィンランドのオフィスビルの中にだけあるコーヒーショップとは?

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フィンランドのオフィスビルの中にだけあるコーヒーショップとは?

コーヒーは無料

コーヒーは無料

フィンランドは世界で最もコーヒーを飲む人々です。朝起きて一杯、一仕事をして一杯、ランチの後に一杯、おやつと共に一杯、夜も一杯とかいう生活は、特別なものではありません。既に生活習慣の一部になっていますが、最近は健康面でも注目されているようです。オフィスにいながら健康でクオリティを感じられるコーヒーを飲める、そんな場所がヘルシンキの一角にありました。

 ここは、アメリカに本社がある世界的に有名な企業のヘルシンキオフィスです。様々なビジネスを行っている企業集団ですが、ここはそのヘルスケア部門のフィンランド本部、そのオフィスビルの地下一階は、食堂と隣接してカフェやコンファレンスルーム、カジュアルな会議室があります。ここで飲むコーヒーは、社員やこの場を訪れる人に対し、全て無料で提供されています。

休んでいるのか仕事をしているのかわからない

休んでいるのか仕事をしているのかわからない

 このカフェは休み時間に利用されるわけではありません。いつ行っても人が溜まっています。一休みと言ってカフェにくる、そのまま仕事の話を続けてしまう、会議室を予約してあるのに結局ここで会議をしてしてしまうようなひとでいっぱいです。活気に満ち溢れています。

スタートアップ企業の製品の紹介

スタートアップ企業の製品の紹介

 カフェの横、今は閉まっていますが、その奥のカンファレンスルームの間では、このオフィスビルに居を構えるスタートアップ企業のブースが出ていました。このオフィスビルのワンフロアは、スタートアップ企業が入居できるインキュベーションオフィスになっていて、独立したビジネスを行いながら、オフィスオーナーであるアメリカ企業との連携を模索したりします。このカフェにはアメリカ企業の社員以外に、インキュベーションオフィスの入居者や会議などの名目で外部からもひとが来ます。このオフィスを訪問してカフェに来ないことはまずあり得ません。このスタートアップ企業はとにかくここに来たひとを相手に製品の説明を熱心に行っていました。

イベントもやっている

カフェ側からイベントを臨む

 隣のカフェの様子です。カフェのスタンドの向かいには、袋入りのスペシャリティコーヒーなどが置かれています。ここで飲むコーヒーは無料ですが、袋入りの商品は販売されているものです。

カフェの中

カフェの中

 カフェの中です。ポットに入ったコーヒーやセルフサービス、エスプレッソマシンを使ったコーヒーを頼んでも構いません。全て無料です。

手作りケーキが並ぶ

手作りケーキが並ぶ

 カフェのスタッフの手作りのケーキが並びます。これはどうも販売されているようです。ちょっと食べてみましたが、手作りの感じがよく伝わる丁寧に作られたケーキだったものの、コーヒーと合わせるにはやや甘すぎでした。感想をそのまま伝えると納得していた様子。翌日には味が調整されたケーキがまた並ぶのだと思います。

ラウラとマイヤ

ラウラとマイヤ

 このカフェはWarrior Coffeeという会社が運営しています。オフィス内にクオリティのあるコーヒーと空間を提供しようというコンセプトを掲げ、このオフィスビルがその第一号店になります。したがって、Warrior Coffeeの店を街中で見る事はありません。オフィス側からすれば福利厚生の一環でどうせやるならクオリティのあるものを従業員に提供したい、また、こうした開かれた空間とおいしいコーヒーを通じ、仕事の効率アップや企業イメージを向上させたいという意図があります。このカフェの運営費はオフィスオーナーのアメリカ企業によって支払われています。その第一号店のスタッフ、ラウラとマイヤはオフィス内カフェの今後を占うとても重要な役割を担っています。

オーガニックコーヒー

オーガニックコーヒー

 袋入りのコーヒーを買って飲んでみました。とてもいいコーヒー豆を使った深煎りコーヒーです。最近、日本では浅煎りがブームとなってきているので、やや違和感はありますが、コーヒーを飲みながらの会議には、パンチのきいたコーヒーのほうが合っているのかもしれません。

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