エストニアの長距離バスが快適な3つの理由
エストニアは九州よりちょっと大きいくらいの小さな国です。人口は福岡市より少し少ない程度、九州くらいの土地に福岡市民がのびのびと暮らしているとイメージすればエストニアが想像できます。そんな小さな国なので、鉄道はあまり発達していません。その代わり長距離バスが数多く走っており、中長距離移動の際の主要な公共交通手段になっています。1991年にソ連から独立したばかりの国、バスのクオリティには期待していませんでしたが、その期待を見事に裏切られることとなりました。
エストニア南部にあるこの国の第2の街タルトゥから首都であるタリンに向かいます。距離にして180キロほど、約2時間の旅です。この路線を走っているバス会社は3~4社あるようですが、今回は友人の勧めで Lux Expressというバス会社のバスを選びました。他社とは一線を画した見た目にも期待ができるバスが到着しました。
バスは指定席です。座席番号は、各座席の前の設置されたスクリーンに表示されています。車内や座席の広さ、椅子の快適さとも十分に満足がいくものです。足元のスペースだけでなく、背もたれがやや高めなのが、快適な旅を約束してくれそうです。
バスが走り始めました。高速道路というか自動車専用道路はそれほど整備されていません。それでも、交通量は知れており、道路がきちんと舗装されているので、特に問題もありません。タッチパネルになっているスクリーンをいじっていたらマップが出てきました。かわいいバスの絵が動いていきます。マップの縮尺はひとつだけ。この国の人にはどこを走っているかわかるのかもしれませんが、田舎道?をひたすら走るだけ。あまりにも拡大されている地図の為、どこを走っているのかはわからないのは愛嬌です。
タリンに入るとまずはタリン空港に止まります。ここまで来るとマップは活躍してきます。空港が映し出され、やっとどこにいるのかわかってきました。タリンの空港のデザインはこじんまりしてかわいくまとめられています。左には湖があります。タリンの中心部からも近く、かなり魅力的な空港です。
街の中心部まで歩いていける距離のところにバスターミナルがあります。ここまで10.80ユーロ、約1400円です。チケットを上手に選べば、半額のチケットもあるようです。エストニアでは至るところでwifiが繋がります。携帯電話でGPSにアクセスし、場所を確認した後、街まで歩きました。ゆっくり街の風景を楽しみながら歩いて、30分もかからずに街の中心部までたどり着きました。快適なコンパクトさは、この国のどこにいても常に感じられます。