夜のコペンハーゲンでみたお店のアイデアがおもしろい
夜のコペンハーゲンの街では様々な発見があります。それが面白くてお店も開いていないのに散歩が続きます。ひとは多くはないのですが、同じように夜の街を歩く人々の姿が見られます。何もない街を目的もなくさまよう楽しさがある、それがコペンハーゲンの街の魅力のひとつかもしれません。
昼間と違い夜は落ち着いてウインドウショッピングができます。シャッターが閉まっている店舗はほとんどなく、夜中じゅう?ライトがついているのか、ウィンドウの中が昼間よりはっきり見えます。ここではやや和服のような、或いは忍者とかを彷彿させるような服を見つけました。欧州では、日本の歴史と関連するような文化に対する興味が顕著にわかります。Ninjaという言葉は、やや幻想的なもの、神聖なものとして言葉が独り歩きを始めているくらいです。そのほか、Satoyamaという言葉に興味を持っているひとも少なくありません。日本でSatoyamaは何県にあるのか?と聞かれたこともあります。日本文化はかなり神秘的なもの、そう捉えられているのを、欧州にいると強く感じます。
一軒、面白い店がありました。閑散とした店内。特にウィンドウディスプレイもありません。灯りだけは煌々と輝いています。入り口のあたりに箱が一つおいてあります。これが何かのデコレーションなのかと思いましたが、そういう意味合いではないようです。
これは、金庫です。金庫を開け、中に何も入っていないというのを見せています。つまり泥棒が入っても撮るお金はありませんと証明しているわけです。この実益を兼ねたユーモアは日本人にはなかなか思いつかない考えかもしれません。泥棒も夜の街で思わず笑みをこぼしてしまう。そのまま家に帰ってしまうような不思議と心温まる光景がコペンハーゲンの夜の街にはありました。