タルトゥ(エストニア)で見た、これぞ大学街という風景

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タルトゥ(エストニア)で見た、これぞ大学街という風景

 

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街の中心を流れる河(タルトゥ:エストニア)

 タルトゥはエストニア第2の街です。第2といっても、エストニアの人口は140万人余り、首都のタリンの人口が40万人とかなり小振りな国なので、第2の街タルトゥの人口は9万人ほどです。

 首都タリンからクルマで高速道路とも田舎道ともつかない道を2時間ほど走ればタルトゥに着きます。ここは、新しい建物が並ぶ街とガイドブックには書いてありますが、実際には、森と古い建物が調和した街、そして、これが大学街かと見せつけられることとなりました。

 多くの欧州の街と同様、街の中心を流れる河は、街の形成に大きな役割を果たしています。川沿いを歩ける散歩道、人のためにかけられた橋が両岸を繋ぎ、人々は、犬を連れて散歩をしたり、ベンチでのおしゃべりを楽しんだり、釣り糸を垂れたりしています。街の中心はもっとも空気がゆっくりと流れる場所となっています。

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タルトゥ大学(エストニア)

 この街は昔から大学街として知られています。エストニアで最初に大学が設立されたのはこの街にあるタルトゥ大学です。1632年のことですから、関ヶ原の戦いから間もないころに当時エストニアを支配していたスウェーデンの国王によって設立されました。その建物は400年弱の時を超えまだ残っており、今でも大学の主要な建物として使われています。

 タルトゥには大学が3つあります。その大学の学生数を合わせると約3万人、この街の人口の約三分の一が大学生です。つまり大学なくしてこの街が存在しえないといっても過言ではありません。大学を中心として作られた街なので、街全体がまるで大学キャンパスのようでもあり、公園のようでもあるように感じます。

 街の中心を走る並木道の周りには、木々に囲まれた芝生が広がり、その奥には、(当然柵で囲まれたいない)大学の建物が見え隠れしています。大学がとても大切な場所だからこそ、人々や街と直接つながっています。

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噴水の像(タルトゥ:エストニア)

 大学街とは、大学があるだけの街ではなく、街そのものが大学の一部になっている、そんな街がここに存在しています。街の中心にあるシティーホールの前には、噴水があります。ここで待ち合わせをしたことがないタルトゥの住民はいません。

 その噴水には、激しくキスをする像が建てられています。若者とエストニアという若い国の熱情を表わしているだろうこの像の前を、待ち合わせの人々が往来していました。

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