懐かしさを超えているタリン(エストニア)街並み
タリン(エストニア)は古い街です。歴史の波に揉まれ1991年にやっと独立回復を果たしました。長い間様々な国になっていた?(占領されていた?)ためか、逆に戦火の影響はあまり受けていません。それゆえ、懐かしさを通り越した街の光景に出会うことができます。
まずこのひと。誰かわからないのですが、タリンの街を歩いているとほぼ同じひと?に出くわします。表情はやや違いますが、思わず苦笑してしまうようなひとたちばかりです。
旧市街に隣接する市場です。お土産屋さんやカフェが並んでいるわけではありません。全て花屋さん。おんなじ花を数十軒の花屋さんが売っています。日本でもかつてそうだったのかもしれませんが、この国の市場は、ここはお肉屋さん、ここは花屋さんとまとまっている場合が多いようで、その同じ花のなかからお気に入りの花や花屋さんを見つけて花を買っていきます。
路面電車です。かなりの古さです。この街ではタリン住民はバス・路面電車に無料で乗れます。賛否両論があるシステムですが、無料だからといってそんなに混んでいるわけでもありません。この国の時間はいつもゆっくり流れています。
路面電車を遠くに臨みます。電柱が並び、旧式の路面電車が街を走りすぎていく。日本にこのような風景がかつてあったかどうかもわかりません。しかしながら、それは映画で見たからなのか、小説を読んだからなのか、脳裏に残るどこか懐かしい風景と感じられます。日本から遠く離れたタリンでなぜかノスタルジックな気持ちになってしまう。タリンはそんな街です。