ミシュランレストランとは知らずに入るフィンランド人
コペンハーゲンの夜です。コペンハーゲンには魅力的なレストランがたくさんあります。フィンランド人と街に出かけました。やや高そうなレストランの前に立ち止まりました。メニューを見るとあまり高くないと言っています。ランチメニューをみただけのようです。ここは実はミシュランレストランでした。
Coefoedというレストランです。ミシュランガイドの中にも紹介があります。 ミシュランガイドの紹介はこちら
中に入ってみるとシンプルではありますが、洗練された内装にフィンランド人もやや緊張の様子。写真にある空間には木で壁がデコレーションされていると思ったところ、実は組み立てのテーブルでした。デザインと機能性を備え兼ねたプロダクトはデンマークのお得意とするところです。
緊張した面持ちで席についたフィンランド人の友人です。神妙に座りました。このレストランが想像していたようなカジュアルな場所ではないとわかってきたようです。
コップの底にはロゴがあります。このロゴは島の形をしています。この島はボーンホルム島といいデンマーク領なのですが、場所はデンマーク本土?からかなり離れていてスウェーデンの一部と思ってしまうようなところにあります。このレストランはボーンホルム島の独特な文化をテーマとした料理を提供しています。
この店のオリジナルのビールです。最近欧州ではマイクロブルワリーが増えているため、オリジナルのビールを提供する店が増えているようです。やや味の強い黒ビール(エールビール)が出てきました。
前菜です。正確にいうと前菜の前の前菜です。小麦の上にちょっとしたアペタイザーが置かれています。
これも前菜。6人で食事だったので様々な前菜がでてきます。
ナプキンはにょろにょろナプキン?です。紙ナプキンなのですが水をかけると伸び始めました。
パンやバターがでてきます。色合いは派手ではありません。バルト海にひっそりと浮かぶ島の雰囲気とよくマッチしています。
メインディッシュがでてきました。バルト海の魚の上にキノコなどで作ったソースがかかっています。洗練された食事ですが、素朴さがあります。レストランに入る前はリラックスしていた友人たちですが、中に入り内装とメニューをみて急にあまりおなかがすいていないと言い出したあげく注文した一品です。
やっとの思いで注文したメインディッシュを神妙な顔で待っています。ソースが厳かに出てきます。緊張が最高潮に達します。
会話も少なくなりました。デンマークにきてわかったのは、フィンランドは北欧の田舎だということです。この高級レストランに知らずに入ってしまい、どこか落ち着きのない様子になってきました。
デザートが出てきてやったほっとした様子。お勘定が気になりながらもデザートは欠かせないようです。デザートが全部テーブルの上に並んだあとはやっと緊張がとけたようで会話が弾み始めました。
こうした様子をカタツムリのようなアートがずっと見つめていました。ミシュランレストランを思いのほか楽しんでしまいましたが、それよりフィンランド人の別の一面をみたようで貴重な時間を過ごすことができました。