ヘルシンキの地下鉄で見かける日本では見かけない光景

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ヘルシンキの地下鉄で見かける日本では見かけない光景

ヘルシンキの地下鉄

地下鉄内の様子

 ヘルシンキ(フィンランド)の地下鉄の中です。車両のつなぎ目がかなり広く感じられます。ヘルシンキの地下鉄は日本の新幹線同様広軌を採用しているのでかなり広く感じられます。地下鉄の中はその街の凝縮された姿があります。ヘルシンキの地下鉄の中には日本で見かけることのない光景がありました。

 フィンランドの鉄道や地下鉄では各車両によって役目が異なっています。車両のドアの横にはその役目が示された表示があります。役目とは、その車両にどんなひとが乗っていいかの決まりです。普通に地下鉄に乗るだけなら特に気にすることはありません。

 お隣の車両には自転車を持って乗っているひとがいました。座っている座席の下には、犬がおとなしく座っています。フィンランドの鉄道同様、車両によっては、地下鉄でも自転車や犬を乗せる事ができます。自転車も袋にいれる必要もありません。他の乗客もそれが当たり前なので特に注意を払っているわけでもありません。

 欧州ではどこでもそうですが、犬は家族の一員です。海外旅行には連れていきませんが、国内旅行(或いはEU内)ならクルマや鉄道で犬を連れていくのもさして珍しいことではありません。犬も外を連れまわされることが多いためか、マナー?を心得ているようです。これまで鉄道や地下鉄の中で犬が吠えているような姿は目にしたことはありません。とても静かに座っています。

 また犬を連れて歩くというと盲導犬のような大型犬をイメージするかもしれませんが、かわいい犬に出くわすことがあります。4人掛けのボックスシートの隣のひとの膝の上にチワワが座っていたことがあります。膝の上なのでさすがに落ち着かないのかぐるぐる回っていましたが、鳴き声はあげません。4人掛けのシート全てが埋まっていましたが、目の前にいる犬をきにするひとは誰もいません。

 フィンランドではそれぞれのひとの権利が明確です。その権利を保証・実現するのが行政の役目であり義務であるという発想が根付いています。その結果、地下鉄や鉄道においては車両ごとの役割を分ける事により、相異なる要求に見事に応えており、この国の人々はその決められた条件や環境の中でそれを享受しています。

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