ヘルシンキ大学のViikkiキャンパスに潜入してきた
1917年設立のヘルシンキ大学の歴史は1640年まで遡ります。当時スウェーデンの統治下だったフィンランドですが、その時に設立されたトゥルクロイヤルアカデミーが前身です。ヘルシンキ大学は最大にして最古の大学です。ヘルシンキ中央駅から歩いて10分ほどのところにあるシティキャンパスを始め全部で4つのキャンパスに分かれています。その中のひとつViikki Campusに潜入しました。
ヘルシンキ中央駅或いはシティキャンパスからバスで20分のところにViikki Campusはあります。ここには農学、薬学、生物学などの学部が設置されていて6,500人ほどの学生がこのキャンパスを使っていますが、もっと人数が多くてもいいと思われるほど広々としています。
フィンランドではどこにいってもアートがあります。高さ5メートルはあると思われる人物像?は近寄ってみると古タイヤで作られていました。特に説明もないので由来はわかりません。
建物はフィンランドの現代的なデザインです。広いキャンパスを伸び伸びと使い高さは抑えられています。
フィンランドでは新しい建物が建ったとしても古い建物を壊すことはあまりしないようです。メインストリートに並ぶ新しい建物の裏に隠れてやや時代の違う?建物がありました。今日の目的地はここにあります。
ここはフィンランド市とヘルシンキ大学が共同で運営しているHelsinki Think Companyというコワーキング&スタートアップの為のスペースです。Helsinki Think Companyのこうしたスペースはシティキャンパスにも併設されており、今後、4つのキャンパスそれぞれに設置される予定です。
スローガンはシンプルです。考えたら実行する!フィンランドのスタートアップではこのスローガンが当たり前に実行されているのかもしれません。それゆえ、スタートアップにおいてはこの国が先進国になっている気がします。
二つに分かれたスペースの間はキッチンです。こうした場所には必ずといっていいほどキッチンがついています。コーヒーを世界でもっとも飲む人々なので、コーヒーは誰かが常にいれていて、勝手に飲んで構いません。飲んだら小銭を入れておいてくださいという缶が横においてあります。
決してモダンとは言えないスペースですがかえて心地の良い空間を作っています。このスペースにいればThink & Doがスムースにできるような空気を感じます。フィンランドのクリエイティブなアイデア・商品はこんな場所から生まれているのかもしれません。