物価が高いといわれるフィンランドでのサバイバル術
北欧は物価が高いというイメージがあります。フィンランドでは、日本の消費税に相当する付加価値税も最高24%、普通に旅行でこの国を訪れた場合、外食、交通費などかなり割高に感じられるかもしれません。全体的に税金が高い、また、人件費が高いなど様々な要因があります。しかしながら、やりようによっては、出費を抑えることも不可能ではありません。フィンランドにも、サバイバルの方法は存在しています。
写真は、バナナとイチゴとホワイトアスパラガスです。ホワイトアスパラガスは、欧州ではこの時期に旬を伝える食べ物として重宝されています。気になる価格ですが、コスタリカ産のバナナ5本で1ユーロ=140円、ベルギー産のイチゴが3ユーロ=420円、そしてハンガリー産のホワイトアスパラガスは1ユーロ=140円です。
ホワイトアスパラガスはオリーブオイルを振り、オーブンで焼いて食べました。十分に満足なのですが、この国の人はイチゴもホワイトアスパラガスも最高の産地からきたものとは思っていないかもしれません。イチゴは、ベルギー産のを買いましたが、隣りにあったスペイン産のイチゴのほうが1ユーロ高く、つぶも揃っているように見えました。お客さんの中には、イチゴをみてまだフィンランド産のは出回っていないのか、とため息をついて去っていくひともいます。フィンランドのひとにとって、地元産のイチゴが最高であり、かつ季節を教えてくれる大切なくだものなのです。ホワイトアスパラガスに対してはドイツ人ほど思い入れはないようですが、ハンガリー産のホワイトアスパラガスというのは、やはり2流ということになるのでしょう。スペイン産でさえ、1流の産地扱いしてもらえないとは、日本人にとっては、とても贅沢な話に感じます。
安いのは野菜だけではありません。これはフィンランドのビールです。もっとも売れているビールのひとつでしょう。330mlの缶をスーパーマーケットで購入すると、0.99ユーロ、140円です。日本のビール価格を考えるとかなり安いのですが、この国のひとは、お隣のエストニアに行けばこの半額で買えるのがわかっているのでまだ割高に感じているようです。
見た目も味も何とも言い難いピザですが、1ユーロです。このようにフィンランドでは外食をすると割高感がありますが、スーパーマーケットや市場でベーシックな食品を買う分には日本より安くで済みます。EU統合により欧州内の物流移動が活発化、関税がかからないというのもひとつの理由でしょう。付加価値税が24%といっても、スーパーマーケットで買い物をする分には、ほとんどのものが14%の税率で購入できるの(アルコールは24%)もその理由でしょう。それにしても日本の野菜、高すぎませんか?