フィンランドの田舎の駅がのどかな理由

Home  >>  フィンランドの特徴  >>  フィンランドの田舎の駅がのどかな理由

フィンランドの田舎の駅がのどかな理由

フィンランドの田舎

切符販売機

 フィンランドではほとんどの駅が無人駅です。ヘルシンキ中央駅ですら、切符売り場を除き駅員さんの姿を目にすることは殆どありません。都市部では駅自体に風情を感じる事はあまりありませんが、ひとたび田舎に足を延ばすと、駅の静かな佇まいにどこか懐かしさを感じます。のどかな無人駅、それはこの国の田舎で至るところにあるのかもしれません。

 列車の切符は、事前に購入しているひとがほとんどです。インターネットで購入でき、携帯電話のQRコードが切符になるので、駅で切符を買うというのも不必要になってきています。切符の自動販売機は、一台だけ野ざらしで設置されています。この機械を使って切符を購入することはできますが、支払いはカードのみ。現金は使えません。現金を使わないため、盗難にあう心配がなくまた現金回収のために係員がここを訪問する必要もありません。

フィンランドの田舎

使われていない駅舎

 フィンランドでは、都市部も含めて昔からの駅舎がそのまま残っているのをよく目にします。駅が新しく大きくなっても旧駅舎はその片隅に取り壊されてないで残っています。ここオリベシの駅には新しい駅舎は立っていませんが、無人駅なので駅舎が使われることもなくなっています。昨年はここにデザインショックがありましたが、人が来ないのか、今年はすでに閉まっていました。

フィンランドの田舎

時刻表

 駅の時刻表です。ここを通過する列車はもっとありそうですが、一日に10本足らずの列車がこの駅に停車します。鈍行列車しか止まらないのではなく、Intercityという特急が止まることもあります。おそらく一日の時間配分で決まっているだけなのかもしれません。したがって、日本のようにこの駅は特急停車駅のような定義が存在していません。オリベシはタンペレから鉄道で30分くらい、特急でも鈍行でも時間は1~2分しか変わりません。ただ車両の快適度が違う?ので鈍行なら1000円くらい、特急なら1500円くらいになります。特急券というのも特になく、この列車は幾らというように決まっています。いずれにせよ、本数が少ないので、特急が高いから次の鈍行列車を待とうというわけにはいきません。

フィンランドの田舎

誰もいない

列車の乗車時刻の30分前に着いてしまいました。誰もいません。空が高く雲がきれいです。

フィンランドの田舎

やっぱり人がいない

 反対側にも誰もいません。のどかな風景がどこまでも続きます。あまりにきれいな空、そして鳥の鳴き声だけが聞こえます。まるでここが目的地であったかのように暫し階段に座り込んで空を仰ぎます。

フィンランドの田舎

列車が入ってきた

 列車の到着時刻の10分前あたりから少し人が集まり始めました。フィンランドの鉄道は、時間に正確です。約15人ほど乗り降りをして発車です。そしてまた誰もいない静かな駅に戻っていきます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です