ヘルシンキのバスはとにかく長い

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ヘルシンキのバスはとにかく長い

フィンランドのバス

ヘルシンキ中央駅の向かいの中央郵便局

 ヘルシンキ中央駅を降りてバスに乗るとしたらちょっとだけ注意が必要です。駅の両側が別々の?バスターミナルとなっているからです。別々というのはバスターミナルの名前が全く違います。ひとつはRautatientori、rautaは鉄、tieは道、toriは市場(広場)なので、直訳すれば鉄道広場、これはわかりやすいのですが、反対側のターミナルはElielinaukioと呼ばれています。この駅をデザインしたElielになじんで命名されたEliel広場(aukioも広場という意味)です。市内バス専用のターミナルですが、そこのバスのダイナミックさは目を引きました。

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ヘルシンキ中央駅の側面

 ヘルシンキ中央駅と中央郵便局に挟まれた場所にElielinaukioはあります。このバスのターミナルは約30くらいの停車場があり、ひっきりなしにバスが出入りしています。

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市内バス

 電光掲示板はありますが、何のアナウンスもありません。時間になれば音沙汰もなくバスは出発していきます。バスの行先とプラットホームを確認してその場で待っているのが確実です。切符は車内でも購入できます。

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とにかく長いバス

 ヘルシンキのバスはとにかく長いです。バスの規格(特に長さ)は多数あり、2両連結の長いバスもありますが、連結していないものでも十分に長く感じます。車両はドイツミュンヘンに本社があるMANという欧州大手の車両メーカーのもの。いすゞのバスをこの国で見かける事はありません。

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悠々と曲がっていくバス

 日本のバスの1.5~2倍の長さがあります。こうした長いバスではドアが3か所にあります。中間のドアのところまでが低いフロアになっていて、乗り降りするときは油圧でバスがちょっと傾いて更に低くなり、ベビーカーでも乗り降りがしやすいように設計されています。

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つり革のないバス社内

 車内は変哲もないデザインです。それでも広告もない、窓が広い、そして静かな車内は快適です。つり革はありませんが、手すりが多く設置されています。

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ベビーカー用のスペース

 中央はベビーカー用のスペースです。ベビーカーを押していれば無料なので、中央のドアから乗り降りします。ここの補助席もあるのでベビーカーで乗ってくるひとがいなければ座っていてもいいのですが、ひとたびベビーカーが乗ってきたら席を譲るのが(暗黙の?)決まりです。押しボタンが二つありますが、青いボタンはベビーカー用。乗り降りに時間がかかるのを運転手に知らせるため、別のボタンが用意されています。質実剛健なドイツ車らしさとフィンランドらしい乗客への配慮が組み合わさったバスが街の人の主要な交通手段になっています。

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