ヘルシンキ(フィンランド)の地下鉄駅のデザインが凄すぎる
フィンランドの地下鉄は1982年に開業したので決して古いほうではありません。この国で唯一の地下鉄になりmす。世界最北の地下鉄です。古い街並みや路面電車を意識したわけではないでしょうが、特に新しさも感じられません。しかしながら、駅のデザインは、その発想の豊かさ?に驚かされます。
地上部を走っている部分も少なくありませんが、いったん地下に入るとかなり潜っているようです。この写真は、ハッカニエミというヘルシンキ中央駅から2駅のところにある駅です。長いエスカレーターを降りると更にエスカレーターがあり、駅のホームが大きなドームの中にあるのがわかります。
電車が入ってきました。本数は比較的多く、また、特に長い路線でもないのですべて各駅停車、始発と終電以外は、時間を気にしたり、乗り遅れないようにと走る人の姿もありません。バスや路面電車と同様、駅でのアナウンスはありませんし、発車の合図もありません。
ヘルシンキ中央駅の隣にあるカンピ駅は、大きなバスターミナルと接続しています。土曜日だったせいか、この駅で全ての乗客が降りてしまいました。車両は広軌、日本の新幹線のように幅が広い車両です。つり革はありません。
終点のルオホラハティ駅に着きました。この駅の天井は岩盤をセメントで固めただけ?のようなデザインで凹簿としています。この国の地盤が、ほとんど岩盤だからという事情もありますが、地下鉄の穴を掘って、セメントで固めただけのデザインは、度肝を抜かれます。
地上に続くエスカレーターの入り口です。まるで洞窟の中を探検するような気持ちになります。左右にガラスで囲まれている部分も中は岩盤がむき出しになっています。
岩盤は地上まで続いています。エスカレーターはかなり長く、洞窟の中を模したテーマパークにいるような気がしてきます。さすがに長すぎて歩いて登っていく人もほとんどいません。(と言っても欧州のエスカレーターは日本よりスピードが速いのも理由でしょう)
あまりにも長いので巨大な換気扇が備え付けています。地下鉄駅の深さや広さ、また、換気扇の設置など、有事の際にはシェルターとして利用することを念頭に置いているのかもしれません。そうした機能性と大胆なデザインは、この国の特徴の一つです。