ヘルシンキからタリンへの移動が楽すぎる
ヘルシンキからタリンへはフェリーで2時間ほどです。高速船でも1時間40分ほど、あまり変わりません。おそらく港を出るためにかかる時間がほとんどで港の外を航海している時間が限られているためだと想像されます。また、高速船は波が高いと出航が取り消されます。こうした理由から、多くのフィンランド人は、高速船のほうが安いにも関わらず、フェリーを利用します。2時間といえばヘルシンキからタリンへ日帰りができる距離です(時差はありません)。朝一番のフェリーに乗ってタリンに行くことにしました。
朝の街は静です。昼間見るとやや無機的に見える建物の駅の風景とマッチしてみえます。
7時半に朝一番のフェリーは出航します。ヘルシンキとタリンとの間は数社のフェリー会社が二つの都市を結んでいますが、Tallinkというエストニア国籍のフェリーが本数も多く、何故か他のフェリー会社の船より速い(他のフェリーは2時間半かかる)ので、この船を利用することが自然と増えます。この船はSuperstarという名前で、総トン数は36400トンです。日本国内で就航しているフェリーは最大でも2万トン程度なのでその大きさには驚かされます。
Superstarではいわゆる座席はありません。レストランやカフェの形態を採っていて、一部のレストランはそこで消費することが前提となります。その点、この一番前の席は、特に消費の義務はないようで、せいぜいコーヒーひとつを300円程度で買えば、堂々と座っていられる最高の場所です。
全体のスペースは船の中の3階分に当たります。それぞれの階にバーカウンターが用意されているのでオーダーも便利です。
外洋?にいる時間は約1時間くらいです。この時間にはステージの上にMCが現れゲーム大会を開催します。まずはイントロクイズ。世界的に有名になった曲が中心なのでどこからか回答の声がします。とにかくスペースが広いのでわかったひとは大きな声で叫ぶしかありません。あまり厳密でないカウントでもっとも回答数が多かったひとが何か賞品をもらっていきます。
そのあとにはビンゴゲームです。いくらか参加料はいるようですが、参加するひとが必ずしも多くないので当たる確率は高いようです。そうこうしているうちに遠くにタリンの旧市街が見えてきます。
タリンの港も大きくこうした客船が5隻くらい停泊しているのも珍しくありません。バルト海を行き来する客船は多く、タリンからもスウェーデンなどに向けて船が出ています。
時間ピッタリに到着です。EUとはいえ、荷物検査やパスポートチェックは通常全くありません。料金ですが、時間帯によってかなり差があり安い便は20ユーロ以下。高いもので40ユーロくらいになります。それでも当日割引は帰りの便がただに等しいので多くのフィンランド人が買い物がてらタリンへ日帰りで渡っているようです。