ヘルシンキ(フィンランド)の子供たちの行進

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ヘルシンキ(フィンランド)の子供たちの行進

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どこかへお出かけ

 ヘルシンキ(フィンランド)の子供たちです。カントリーサイドとは違って街の中で暮らしています。当然交通量もひとも多く安全に対する考え方は日本同様きちんとしています。ヘルシンキの街中を歩いていると子供たちの行列に出くわすことが少なくありません。お揃いのユニフォームでどこかへおでかけのようです。

 日本のように制服がある国はあまり多くありません。小学校ではなおさらです。フィンランドでも学校の制服は使われていません。しかしおでかけとなると話は別です。ユニフォーム?が登場します。写真のように工事現場の使うようなチョッキを着用します。ライトが反射しますので夜も安全です。子供たちはこの服を着て列をなします。列を作るときは隣のお友達と手をつないで歩くのも決まりごとのようです。

 フィンランドの教育水準の高さは世界的に有名です。そのひとつの理由が子供の成長をサポートする国のシステム(法律)です。出産に当たり産休が取得できるのはどこの国でも存在する制度。また父親も休みが取れるようになってきているのも最近のトレンドになっています。フィンランドでは出産及び出産直後で54日間休みが取れます。また、3歳の誕生日までの間、子供のためという理由で休暇を取得することができます(これは有給ではない)。両親と子供が一緒にいられる時間は大切です。この国ではそれを認識して、法律上、その権利を明確にしています。

 また、両親の仕事の都合でベビーシッターが必要な場合、行政団体がベビーシッターを提供します。フィンランドでは公用語がフィンランドとスウェーデン語ですが、両親が話す言語によってベビーシッターが何語を話すひとが派遣されるか決まります。ラップランドでは、フィンランドのエスキモーであるサーミの人々がサーミ語を話しますが、ここではサーミ語を話すベビーシッターが提供されます。これは行政の義務として法律で決まっており、とにかく徹底しています

 子供を大切にするのは当たり前かもしれませんが、行政が法律でそれを定めてやるのがこの国の凄さです。こうして伸び伸びと育つ環境にあるフィンランドの子供たちは、本当に子供らしく成長していきます。

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