フィンランドのちょっと変わった横断歩道
石畳の上を歩くことのない欧州の街はないといっても過言ではないでしょう。新しいビルが建ち、地下鉄が走ろうとも石畳はしっかりそこに残っています。かつては馬が馬車を引いて歩き、今はそれがクルマにとって代わられても石畳は健在です。その石畳に、再び地味な知恵を発見しました。
横断歩道は、ローラーのようなもの?でアスファルトの道路に描くもの、ではありませんでした。石畳とは長方形に加工した石のブロックを並べたものです。ここでは、違う色の石で横断歩道を作ってしまいます。ただそれだけです。この国の知恵は、いつも当たり前でシンプルです。
石畳の道は、中世から続く景観を留めるだけではありません。街の雰囲気づくりにも一役買っています。クルマは自然と静かでゆったりとした走りになります。雨の日には、ちょっとだけ水が跳ねる音がします。それは雨音との心地よいハーモニーを奏でます。
石畳の街では、道路工事で道を破壊する光景に出くわすことがあまりありません。地べたに座り込み、石のブロックをひとつづつはがしていく。工事が終われば、また元のように並べるだけ。そして何もなかったように 新しい?石畳を上をクルマや人がまた通り過ぎていきます。