フィンランドでは市場がオシャレすぎる
この国ではどの街に行っても街の中心部にレンガ造りの体育館ないし倉庫といった感じの建物あります。昔ながらの小売市場です。スーパーマーケットや郊外の大型のショッピングセンターが出来てもこの小売市場は健在です。それは、この市場ならではの魅力が満載だからです。
中に入ります。ここは、フィンランドの中核都市タンペレの小売市場です。肉、魚、などを売っているお店も数多くありますが、ニオイはありません。それゆえ、小さなカフェが点在しています。パン屋さんの角にも座ってコーヒーを飲みながら買ったばかりのデニッシュパン(フィンランドでプーラと呼ばれる甘いパン)にかじりつける場所が設置されています。
さかなやさんにも新鮮な魚が並んでいます。この国で魚といえばまず思い浮かぶのがサーモンとニシンです。最近は魚の種類も増えてきたようで、この日は誰が買うとも知れぬタコがありました。
新鮮な魚より多いのが燻製です。今でこそ物流が発達しまたEUの一員になっているため、新鮮な魚も手に入りやすくなっていますが、かつては、こうした燻製が主流だったのでしょう。毎日食卓に上がるわけでもありませんが、とにかく多くの燻製の魚を見かけます。
この国で八百屋さんをみると、その可愛さに目を奪われます。野菜を売っているだけですが、なぜか可愛い。それが野菜の種類によるものか野菜の並べ方に秘密があるのか今もって謎です。
フィンランドはやはり北の国、フィンランド産の野菜はまだあまり市場に出回っていませんでした。それでもスペイン、オランダ、ベルギー、ハンガリーなどの野菜が所狭しと並べられています。この国にいれば、将来はこの市場で店を出したいという夢を抱く子ともがいたとしても不思議ではないと感じます。