フィンランドの列車が優しすぎる4つの理由

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フィンランドの列車が優しすぎる4つの理由

ヘルシンキの電車

ヘルシンキ中央駅(フィンランド)

 ヘルシンキ中央駅は、ターミナル駅。全ての列車の終着駅であり、始発駅です。欧州のターミナル駅は、独特の雰囲気があります。ヘルシンキ中央駅も同様です。この国の駅は殆どアナウンスがありません。大きな掲示板を見て、プラットフォームを確かめるのが一番確実、大体の列車が15分以上前から停車しているので、早めに乗車することができます。変哲もない列車が停まっています。しかし、この列車の中は、やさしさで満ちていました。

ヘルシンキの電車

車両によってできることが違う(フィンランド)

 列車に乗るときにまず気が付くのは、数多くの表示マークです。フィンランドの列車は、同じような座席が並んでいたにしても、役目が違います。犬を連れて乗れる車両、ベビーカーが乗せられる車両などなど、機能が分かれています。乗客の違った条件や要求を出来るだけ満たすように設計されています。

ヘルシンキの電車

ベビーカーの為のスペース(フィンランド)

 ベビーカーを乗せられる車両です。ベビーカーが移動しないようにベルトが設けられていて、お母さん(お父さん?)は、目の前に席に陣取ることができます。短距離の列車や中心部のバスは、ベビーカーを押していれば無料で乗車できます(おんぶとか抱っこは対象ではないので議論があるようですが。。。)。 

ヘルシンキの電車

自転車置き場(フィンランド)

 自転車は追加料金がかかりますが、乗せられるます。これも、全部の車両ではなく、自転車を持っていきたい人は、席の予約をする際に、自転車の台数を選び、自転車が乗せられる車両の席を予約します。この国の中長距離列車は指定席しかありません。しかし、車内でも切符は買えるので席が空いていれば、どこに座っても構いません。航空券と同様、早く申し込めば、破格の値段で切符は買えます。また、時間帯によって、料金が違います。

ヘルシンキの電車

アレルギーを持つ乗客の為の個室(フィンランド)

 アレルギーを持っている人は、予約の際に申し出る(インターネット予約なら選択するだけ)事により、特別な席に通されます。そのほか、仕事がしやすい席、大きなペットを連れている場合、車いす、向かい合った席や逆に独立している席、家族用個室などなど、至れり尽くせりです。思いつくもの、ほとんどがカバーされているようです。特別料金は発生しません。

ヘルシンキの電車

キッズルーム(フィンランド)

 一番手ごわいのがすぐに飽きてしまう子供たち、心配は無用です。子供たちが遊んでいる間に目的地に着くことでしょう。勿論、自己責任が原則。この国の優しさと合理性、そして様々な人々に同じ快適さを与えるというフィンランドの公平さが列車には詰まっていました。

 

 

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