エストニアでは寿司屋もこうなる
畑道をクルマで走っていると看板が立っています。日本の田んぼのなかに立っている看板と同じです。その看板のお店の名前をふと口にすると、じゃあ、明日行こうということになりました。
店の名前は、Tokyo Sushi Bar、東京寿司バーという店です。エストニアまで来てすし屋に行くこともないのですが、そういう展開も多々あります。こうしてエストニアのすし屋を体験してみることとなりました。
エストニアの店の入り口はドア一つ、中の様子も広さもわかりません。中に入ってみれば つくりは日本食レストランとはかけ離れたもの、カウンターには、サーモンとほとんど残っていなくてなんだかわからないさかなが2、3あるだけ。これで寿司ができるのだろうかといらぬ心配をしてしまいます。
内装はシンプルですが、新宿や渋谷、京都で撮ったと思われる写真で店の壁をほぼ埋め尽くし、一応、それっぽい雰囲気は出しています。エスエストニアの人々にとっては十分に日本なのでしょう。
こうした場所では時々中国やそのほかのアジアの国が混じっていますが、この店は、正統派?なのか、写真はすべて日本のどこにでもいそうな人を並べたものでした。
店を一周している間に、友人はオーダーをしていました。まず、ダイエット中の友人に一皿でてきます。わかめサラダ?と教えてくれました(教えてくれるのは大切です。見ただけでは何かわかりません)。
何かの海藻系?のものにマヨネーズにアーモンドのような味がするものを混ぜたと思しきソースがついています。お茶のカップは、どんぶりくらいの大きさがあり、緑茶らしい飲み物は、ミントティーの味がします。
寿司は、海苔を内側に巻いたもの、友人が、これはお気に入りだと教えてくれた寿司は、サーモンを外側に使い中にはチーズを挟んだものです。フィラデルフィアというんだとか。。。
なるほど、ここの寿司は、店名こそ東京ですが、別に日本の寿司とは書いていない。余りにも自由な発想でかえって敬意を頂きます。どうにかこうにか何かの魚が入っているものを見つけ、少しだけ、寿司の味を感じる事ができました。
正面に座った友人は、お箸をつかうものの何度も醤油の中に寿司を落とすので、テーブルの上は、醤油だらけになりました。最後のワンドロップは、高さがあったのか、全ての皿に醤油の花が咲きました。