タリン郊外でエストニア料理を食べる
エストニア料理といってもこれといえるものはあまりありません。寒い国ではかつて食材が限られていたため、食文化はお世辞にも発達したとは言えない状況にありました。食は文化です。一朝一夕で食文化は確立しません。その一方でこの国は多くの国に支配された歴史があります。その結果、様々な食文化の影響を受けてきました。まだ形にはなっていませんが、エストニア料理というものが出来つつあるのかもしれません。タリン郊外の海辺にある有名なレストランに行く機会がありました。そこでは盛り付けも十分に楽しめる料理が多々ありました。
タリンから海岸線を東に走ります。テレビ塔を過ぎ更に東へ行った海岸にこのレストランはあります。夏場はビーチに海水浴(日光浴?)ができる場所でもあり、地元のひとの間では人気スポットのようです。
3人で食事です。日本人同様、シェアする習慣があるのか、大体、前菜は盛り合わせが多いような気がします。
とにかくなんで入っています。どうも盛り付けのデザインも売りのようです。
温かいパンは木の箱に入っています。木の箱に入っていると温かさが長持ちするだけでなく素朴さを感じてほっとします。
3人別々のメインディッシュをオーダーしました。これは野菜のBBQ?です。
エストニアでは肉料理が主体です。メインはどうしても肉が多くなります。
これがこの店のお勧め?でもっともエストニア料理らしいというプレートです。
多くのスパイスや野菜を使って複雑な味を作り上げています。洗練されているという印象とは程遠いのですがエストニアの素朴な家庭料理を感じます。
レストランの中はお客さんでいっぱいです。かなりおしゃれをしてきているひとがほとんどで、ここはタリンのひとにとってのよそ行きの場所なのかもしれません。
飲み物は地ビールを頼んでみました。厳密にいえば地ビールというよりマイクロブルワリーのビールです。いまエストニアではマイクロブルワリーが静かなブームになっています。
盛り付け同様、使っている食器類もおしゃれです。このコーヒーカップはコップが固定されるので機能性にも優れています。
まだ寒い時期にいったので外には暖炉がありました。外にどうして暖炉が必要かというとここが喫煙場所になっているからです。赤く見えるのはショール、外に出るときは貸してくれます。タリンのちょっとだけ背伸びをした世界をここで垣間見ることができました。