新しさと古さが交じりあったタリンの街並み
タリン(エストニア)の廃墟?の話ばかり続きましたが、街全体が廃墟ではありません。開発も行われています。世界遺産である旧市街を保存しているのは当然ですが、旧市街の周辺の開発に当たっては、古さと新しさを上手に組み合わせることを常に念頭においているようです。
そんな街中に公園がありました。大した施設でもありませんが、プラスチックでできた滑り台がないだけでもデザインとか街との調和を意識しているかもしれないと感じます。ややインダストリアルな遊び道具もマッチする街並みです。
週末の朝方、街にはあまりひとがいません。街がやや無機的に見えます。
周辺の建物です。新しい建物でデザインも斬新?ですが、素材がスチール。この地区のイメージを作りだしています。
Kalevの広告です。Kalevはエストニアの明治製菓のような会社。チョコレートが有名です。大昔のポスターがこの街によく似合います。
古い建物をリノベーションしたものと新しい建物が混在します。どこからどこまでと線を引くのが難しいかもしれません。
この写真がタリンの開発をよく物語っているかもしれません。古い建物をリノベーションし、実はかなり手を入れていますが、それがわからないくらい古さを今の時代に活かしている。その上には誇らしげに現代的な建物が並びますが、それが不思議とマッチしている。それが今のタリンです。一時は古いものは全部壊してしまおうという流れもあったようですが、古いものを大切にする市民の声が大きくなり、今の街のデザインに繋がっているとのこと。市民の声が反映されている街、それがタリンです。