ヘルシンキ(フィンランド)へのフェリーの旅
フェリーの中です。このフェリーはSuperstar ではなく、Starというフェリー。お気に入りの最前部の席がありません。タリンとヘルシンキを結ぶフェリーは船によって施設がやや違います。明らかにSuperstarがいいのですが、時間が決まっていればそれを選ぶこともできません。Starではバーにいるのがもっとも快適な時間が過ごせそうです。
この飲み物は、フィンランドのロングドリンクです。フィンランドではビールと同じくらいポピュラーなアルコール飲料です。ジンとグレープフルーツジュースを混ぜただけの飲み物ですが、フィンランド人が最も愛する飲み物のひとつといっても過言ではありません。
もともとは1952年のヘルシンキオリンピックが開催されたとき、オリンピック用の飲み物として開発されました。それがあまりにも評判で今日までロングドリンクはフィンランド人の生活の一部となっています。味も多様化しアルコールも2.8% ~ 4.7%とといろんな選択肢がありますますフィンランド人の生活に溶け込んでいるようです。
ヘルシンキとタリンの間のフェリーでは日帰りのひとがかなりの割合を占めるので、夕方のタリン発のフェリーではほとんどがフィンランド人の乗客です。この飲み物を飲んでいるひとをバーの中ではあちらこちらで見かけます。
バルト海の夕刻です。こうして写真でみると静かな海に見えますが、風はとても強く飛ばされそうになります。日本ならデッキに出るのは禁止かもしれませんが、このフェリーでは、外に出るなら自己責任で、と大きく書いてあり、外に出ることができます。
陽が沈んでいきます。船の上からの夕陽はまた格別の想いです。
港が近づくと別のフェリーが旅立っていきました。タリンにいくのかはたまたストックホルムにいくのか、バルト海の客船は見ているだけで楽しくなります。
船を降りるころにはすっかり日が暮れていました。フェリーターミナルに向かう桟橋から振り返ってみると光に包まれたフェリーが見えました。豪華客船には大きさで及びませんが、日本のフェリーの旅よりスケールが大きな船旅がここにはあります。隣町に行くより近いヘルシンキとタリンの間の国際航路の存在は、エストニアの成長を支えている要因のひとつかもしれません。