想像力豊かなフィンランドのランプシェード作品
フィンランドでは手芸から日曜大工まで手を動かすことが生活の一部として織り込まれています。家を自分で建ててしまうひともさして珍しくはありません。この国ではアートやデザインが当たり前で生活に溶け込んでいるのは、自ら何かを作り上げる事ができるからかもしれません。ちょっと気になるランプシェードを作っている人も本職ではない様子。それでも目を見張るようなデザインで仕上げてきます。
森はフィンランドの人々の生活圏の中にあります。森から得られるインスピレーションも日本人より豊富に違いありません。このランプシェードでは森の様々な風景が再現されています。
デザインからもフィンランドを感じます。どこか優しくキュートなデザインはこの国の多くのデザインプロダクトから感じることができます。フィンランドの人々にとっては自然の中にあるものは全てキュートに映っているのかもしれません。
シェードの作りはいたって簡単です。これなら手軽に取り付ける事ができそうです。
光をかざしてみました。こうしあランプシェードでは光が通らず、光の効果がなくなってしまうことがありますが、このランプシェードは計算されていたように絵柄が新しい顔を見せてくれました。
本当に明るい部分はシェードのない下の部分だけです。シェードで囲まれた部分は柔らかい光を放ちます。食卓の上などに相応しいランプシェードかもしれません。ランプシェードを変えるだけで部屋の雰囲気が一変しそうです。
この作者は決して有名人でもありません。時間があるときにひとつづつ自分のアイデアやイメージを形にしているだけ。ほしいひとがいれば作業に見合った値段で譲っているようです。そんなそっけなさゆえに作品作りにだけ集中しその結果魅力的なランプシェードが出来ているのかもしれません。友人はこのランプシェードを見て「こんなに才能があるひとをほっといていいのか」とちょっと嘆いていました。きっと近い将来名を馳せる事になるかもしれない、そんな予感がしてきました。