エストニアのゴルフ場の景色が凄すぎる
エストニアには、山と呼べるような山はない。最高峰の山?は318メートル(しかもバルト三国でもっとも高い山)、しかしどこへ行ってもなだらかな起伏が続く。エストニアでは最近ゴルフ場が増えてきた。そもそも国全体の地形がゴルフ場みたいなものなので、ゴルフ場開発はさして難しくないことなのかもしれない。ゴルフ場につくと、そこには広大な風景が広がっていた。
ここは、エストニア第二の街タルトゥからクルマで更に30分ほど行ったところにあるゴルフ場。ティーショットの場所は、どこにでもあるようなゴルフコースと違いはない。今日のルールは、全部で9ホール、二人組で、先まで進んだほうのボールから次のショットを打っていくBest Ballによって行われる。おまけにかなりの数のハンディキャップもあるようで誰が優勝するかは終わってみるまでわからない。
3ホールを回り終えると次のコースが見えない。なぜか森の中を歩く。そこそこの角度の坂になっていて、ゴルフバッグを押すのも力がいる。息も切れてくる。それでも人工的に切り開かれたゴルフ場で自然の森の中を歩くのは決して悪くない。
今日のスタートは午後6時前。春から秋口にかけての北欧の太陽は長い。ここまで来て太陽の光が差してきた。目の前にどこまでもフェアウェイが続いているような壮大な景色が突如広がった。
北欧の空は高い。そして雲が絶え間なく新しい姿を見せてくれる。エストニア人は、この空を何とも思っていないらしい。写真を見せたら、確かに綺麗だと妙に納得していた。
クラブハウスにはボルシチのようなスープが用意されていた。名前を聞いたが、特に名前はないらしい。表彰式?といっても名前を読み上げ、景品を配るだけのようなものだが、それがだらだらと続いている。景品の提供者は参加者の中の一人で、商品紹介も忙しくなっていく。10時に近づくとぱらぱらと帰りだした。
帰りがけのクルマから煙が見えた。山を焼いているのか、農薬をまいているのかとも思ったが、どうも様子が違う。しばらく走っていくとあちこちで同じような景色に出くわした。夜霧だ。気温が急に下がったため、霧が発生する。映画の一シーンのような風景の中、帰りの道を急いだ。